シリが主役となる『ウィッチャー4』に、あの詩人も顔を出すのでしょうか。
ポーランド語版でダンディリオン、現地名ヤスキエルを演じる声優ヤツェク・コプチンスキ氏が、次回作向けの台詞をすでに録音したと語ったことが報じられました。
録音が本編の大きな役を意味するのか、短い回想やナレーションなのかは不明です。まずは確認できた範囲を解説しましょう。
確認できたのは「少量の台詞を録音した」という証言

コプチンスキ氏は9月5日にワルシャワで開かれたPSX Extreme Party 2026で、ジャーナリストのダヴィド・ムシンスキ氏との会話中に『ウィッチャー4』向けに「何かを録音した」と説明しました。
ここから高い確度で言えるのは、ポーランド語版ダンディリオン役の声で、次回作に関係する収録が行われたらしいということです。
録音量は多くなかったと伝えられていますが、ゲーム開発では収録が複数回に分かれることもあります。少量だから端役と決めつけることも、逆に主要人物だと断定することもできません。
また、この情報はプレスリリース、公式発表ではありません。発言が収録済み素材の最終採用まで保証するわけでもありません。記事タイトルに疑問符が必要なのは、そのためです。
『追憶の調べ』の収録とは別の話
報道でもう一つ注目されたのが、『ウィッチャー3』の新拡張「Songs of the Past(追憶の調べ)」との関係です。コプチンスキ氏はイベント時点で、この拡張のポーランド語収録にはまだ呼ばれていない一方、『ウィッチャー4』向けには録音したと説明したとされています。
ここを「拡張にダンディリオンは出ない」と読むのは早計です。収録順や言語ごとの制作スケジュールは一致しません。
英語版とポーランド語版で進み方が違う可能性もあります。
拡張版については、ダンディリオンが物語上の重要人物になると開発側が説明している一方、本人が常に画面へ登場する構成とは限りません。
手紙、歌、過去の記録、別人物の証言など、詩人の存在を中心に据える方法はいくつもあります。収録の進捗だけで物語の結末を予想するのは、少し気の早い吟遊詩人になってしまいます。
W4で考えられる役割は三つ、ただし全て推測

ダンディリオンが『ウィッチャー4』で声を発するなら、まず考えやすいのは本編への登場です。シリを主人公とする新章でも、ゲラルト世代との橋渡し役になれます。
政治家や魔術師ほど権力を持たず、しかし大陸各地の人脈と物語を知る彼は、過去作の記憶を新しい旅へつなぐ人物として便利です。
二つ目はナレーターです。ゲーム版のダンディリオンは、出来事を後世へ語り継ぐ役を長く担ってきました。物語の幕間、章の振り返り、古い記録の読み上げだけなら、短い収録量とも矛盾しません。
三つ目は回想や書物、歌の一節です。収録済みでも、現在進行の物語へ本人が登場しない形はあり得ます。
いずれもシリーズの演出から考えられる可能性にすぎず、どれかが確認されたわけではありません。
続投が意味するのは「世界の連続性」
ダンディリオンは剣で魔物を倒す人物ではありません。それでもシリーズに欠かせないのは、英雄の行動を物語として残し、時に大げさに、時に核心を突いて語るからです。
彼が新作に関わるなら、主人公がゲラルトからシリへ移っても、世界そのものは途切れないという合図になります。
一方で、新章が過去作の同窓会になりすぎれば、シリ自身の物語が狭くなります。懐かしい人物はファンを安心させますが、新しい土地、新しい仲間、新しい対立を押しのけてはいけません。
ダンディリオンの「少量の台詞」が事実なら、CDPRがそのバランスを慎重に取っている可能性もあります。
次に待つべきもの

確認の決め手になるのは、CDPRの正式なキャスト発表、予告映像、開発者インタビューです。それまでは「ポーランド語版声優がW4向けの収録を語った」という範囲に留めるのが正確でしょう。
それでも、完全な噂とは違います。長年キャラクターを演じてきた本人の発言が出発点にあり、複数のゲーム媒体が同じ内容を報じています。
確度は高まりましたが、役割と登場場面は白紙のまま。詩人らしく余韻だけを残した情報です。次の公式発表で、その短い声がどこから聞こえるのかを待ちたいところです。

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