『ウィッチャー3』リマスターで何が変わる?2026年から『ウィッチャー4』まで毎年楽しめる3年間

ウィッチャー3

『ウィッチャー4』の発売目標は2028年。まだ少し先だと思っていたところへ、思わぬ知らせが飛び込んできました。

2026年9月29日、『ウィッチャー3 ワイルドハント リマスター』が配信されます。しかも対象機種の所有者は無料でアップデートでき、「無情なる心」「血塗られた美酒」も追加料金なしで遊べるようになりました。

さらに2027年には、新拡張「追憶の調べ(Songs of the Past)」が発売予定です。

つまり、これからの予定はこうなります。

予定楽しみ方
2026年『ウィッチャー3』リマスター本編と旧拡張2本を新しい環境で再プレイ
2027年新拡張「追憶の調べ」ゲラルトの新たな冒険へ
2028年『ウィッチャー4』発売目標シリが主役となる新章へ

『ウィッチャー4』をただ待つのではなく、2026年から毎年「ウィッチャー」を楽しめる流れができたのです。

では、リマスター版で『ウィッチャー3』はどこまで変わるのでしょうか。

2022年の次世代アップデートとは異なる全面刷新

『ウィッチャー3』は2022年にも、PS5やXbox Series X|S、PC向けの次世代アップデートを受けています。

レイトレーシングや高解像度テクスチャ、フォトモード、高速ロードなどが追加され、旧世代機で発売された作品を現行機へ対応させる大規模なアップデートでした。

今回のリマスターは、その続きではありますが、目的が少し違います。

グラフィックをさらに美しくするだけでなく、戦闘、移動、ローチの操作、スキルツリー、クエスト追跡、アイテム取得、メニューまで改修されます。

『ウィッチャー3』を現代のRPGとしてもう一度遊びやすくし、2027年の「追憶の調べ」を受け入れる土台を整える。こちらが今回のリマスターの本質でしょう。

CD PROJEKT REDの公式発表でも、ビジュアルだけでなく、戦闘や移動、モンスターの行動、育成システムなど幅広い改修が案内されています。

剣を振った瞬間に分かる戦闘の変化

従来の『ウィッチャー3』は物語やクエストが高く評価される一方、戦闘については「剣を振った手応えが弱い」「カメラやターゲット操作になじめない」という声もありました。

リマスターでは、戦闘アニメーション、ターゲットシステム、カメラ、回避動作が見直され、新しいフィニッシャーも追加されます。モンスターの行動や印のエフェクトも改修対象です。

期待できるのは、攻撃が派手になることだけではありません。

敵へ狙いを定め、攻撃を避け、印を使って反撃する一連の動きが滑らかになれば、ゲラルトを自分で操っている感覚そのものが変わります。戦闘が合わずに途中で離れてしまった人にとっても、再挑戦する理由になりそうです。

ただし、別のアクションRPGのような戦闘へ作り直されるわけではありません。あくまで『ウィッチャー3』らしさを残しながら、古さや操作しにくさを減らす改修と考えるべきでしょう。

なお、一部では「新しい印が追加される」と紹介されていますが、公式発表は印のエフェクト刷新です。新種の印が追加されるとは、現時点では発表されていません。

ヴェセミル
ヴェセミル

派手に剣を振ればいいわけではない。大事なのは、狙った相手へ迷わず刃を届かせられるかだ

ローチとの長旅を変える移動の改善

『ウィッチャー3』では、ゲラルトが小さな段差に引っかかったり、ローチが思わぬ場所で止まったりすることがありました。

一度なら笑える挙動でも、100時間を超える冒険では小さなストレスとして積み重なります。

リマスターでは、ゲラルトの通常移動や障害物を越える動作に加え、ローチの操作と騎乗時の挙動も見直されます。

ヴェレンの森を抜け、ノヴィグラドを走り、スケリッジの山道を移動する時間を考えると、戦闘以上に長く触れるシステムです。トレーラーでは目立ちにくい変更ですが、実際に遊ぶと大きな違いを感じる可能性があります。

同じマップであっても、思った方向へ自然に進めるだけで探索の印象は変わります。ローチに腹を立てる時間が減れば、景色やクエストにも集中しやすくなるでしょう。

ヴェセミル
ヴェセミル

馬に腹を立てながら怪物を追っていては仕事にならん。ローチとの付き合いもウィッチャーの腕のうちだぞ、ゲラルト!

同じ物語を違うゲラルトで遊ぶスキル刷新

グラフィックが綺麗になるだけでは、すでにクリアした人がもう一度長い旅へ出る理由として弱いかもしれません。

しかし、、今回はスキルツリーそのものが再設計されます。

これまで剣術を中心に戦っていた人が、印や錬金術を軸にしたビルドを試す。以前は使わなかった能力を選び、別の方法で怪物を倒す。育成の自由度が高まれば、同じクエストでも戦い方は変わります。

さらにトランスモグにも対応します。

トランスモグは、装備の性能を維持しながら外見だけを別の防具へ変更できる仕組みです。能力を優先した結果、ゲラルトの見た目がちぐはぐになる問題を解消できます。

物語の結末を知っているプレイヤーにとって、リマスターを遊び直す目的は「先を見ること」だけではありません。以前とは違うゲラルトを育て、選ばなかった会話や結末を試すことにもあります。

ヴェセミル
ヴェセミル

前と同じ技だけで旅をする必要はない。長く生き残るウィッチャーほど、自分の戦い方を見直している

既存セーブをリマスターへ持ち込んだ際、取得済みスキルがどのように変換されるかはまだ分かっていません。すでにプレイ中の人は、続報を確認してから進め方を決めたほうがよさそうです。

長く遊ぶほど効いてくるUIの改善

クエスト追跡、メニュー操作、アイテム取得、チュートリアル、アクセシビリティも改修されます。

新しいフィニッシャーやレイトレーシングほど派手な変更ではありません。しかし、地図を開き、依頼を選び、装備を整え、戦利品を整理する操作は、ゲームを通して何度も繰り返します。

短時間では違いが分からなくても、数十時間遊べば負担の差が出てくる部分です。

特に初めて『ウィッチャー3』を遊ぶ人にとっては、錬金術や装備、クエストの流れを理解しやすくなる可能性があります。リマスターは既存ファンのためだけでなく、過去に操作や複雑さで離れてしまった人を呼び戻す改修でもあるのでしょう。

ヴェセミル
ヴェセミル

依頼の場所も持ち物も分からんまま出発するな。怪物と出会う前に、準備不足で死ぬぞ

大陸の空気まで変えるグラフィック強化

環境、NPC、モンスターのテクスチャが更新され、草木、光と影、レイトレーシングも再調整されます。

PC版ではパストレーシング、NVIDIA DLSS 4.5、AMD FSR 4、Intel XeSS 2.0にも対応。PS5 Proへの対応や、Nintendo Switch 2専用機能も発表されています。

ただし、技術用語だけでは実際の違いが伝わりません。

期待できるのは、ヴェレンの湿地がさらに暗く不気味になり、ノヴィグラドの街灯や室内の光が自然になり、スケリッジの草木や天候が豊かになることです。怪物の皮膚や毛、ゲラルトの装備にも、これまで以上の質感が加わるでしょう。

公式サイトでは、環境、NPC、モンスター、草木、ライティング、レンダリングを幅広く改修すると説明されています。

一方、パストレーシングや最新のアップスケーリング技術は、主に高性能PCで効果を発揮する機能です。すべてのプレイヤーへ同じ変化があるわけではないため、戦闘や移動の改善とは分けて考えたほうがよいでしょう。

ヴェセミル
ヴェセミル

景色に見とれるのは構わん。だが、森が美しく見えるほど、その陰にいる怪物も見落としやすい

コンソールにも広がるModの可能性

クロスプラットフォームMod対応も、リマスターの大きな変更点です。

これまでPC中心だったMod文化がPS5やXbox Series X|Sへ広がれば、新しい装備、UI、ゲームバランスなどを家庭用ゲーム機でも変更できる可能性があります。

ただし、PC用Modがすべてコンソールで使えるわけではありません。各プラットフォームの規約や技術的な制限があるため、利用できるModは選別されると考えられます。

Nintendo Switch 2がクロスプラットフォームModへ含まれるかも、まだ明らかになっていません。

これは発売日に違いを感じる機能というより、2027年以降も『ウィッチャー3』を遊び続けるための仕組みです。新拡張の発売後も、コミュニティによってゲームの楽しみ方が広がっていく可能性があります。

無料になった二つの大型拡張

今回の発表に合わせて、「無情なる心」「血塗られた美酒」が本編所有者へ無料開放されました。

これはリマスター配信日の9月29日を待つ必要はありません。すでに本編を持っている人は、最新版へ更新することで入手できます。

ただし、2027年発売予定の「追憶の調べ」は別の有料拡張です。「DLCが無料」という情報を見て、新拡張まで無料だと誤解しないように注意してください。

また、PS4、Xbox One、初代Nintendo Switchにはリマスターと「追憶の調べ」は配信されません。旧機種から新機種へ移行する場合、日本ではPS4版からPS5版、Switch版からSwitch 2版へのアップグレードに100円が必要です。

2026年から始まるウィッチャー3年間

2026年9月29日にリマスター版が配信されたら、まずはゲラルトの旅を最初から振り返ることができます。

本編だけでも長い作品ですが、無料になった「無情なる心」「血塗られた美酒」まで含めれば、150時間以上遊べる人もいるでしょう。

急いでクリアする必要はありません。2027年の「追憶の調べ」まで、約1年かけて大陸をゆっくり旅できます。

「追憶の調べ」では、新地域レッテンを舞台にゲラルトの新たな冒険が描かれます。

そして2028年、CD PROJEKT REDはシリを主人公とする『ウィッチャー4』の発売を目標にしています。

2028年は確定した発売日ではなく、現時点での目標です。それでも、2026年のリマスター、2027年の新拡張、2028年目標の新作という流れは見えてきました。

ゲラルトからシリへ続く新たな道

『ウィッチャー3 リマスター』は、単にグラフィックを綺麗にするアップデートではありません。

戦闘、移動、ローチ、育成、UIまで見直し、もう一度最初から遊ぶ理由を作る全面的な刷新です。

2026年は新しい環境で本編と二つの拡張を再体験する。2027年は「追憶の調べ」でゲラルトの新たな冒険へ進む。そして2028年には、シリが主役となる『ウィッチャー4』を迎える。

ゲラルトの物語を振り返りながら、次の世代へ進む準備をする。これからの3年間は、ウィッチャーファンにとって長い待ち時間ではなくなりそうです。

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