2015年に発売され、世界中のゲーマーを虜にした『ウィッチャー3 ワイルドハント』。ウィッチャー3部作としてゲラルトの壮大な物語が完結してから久しいですが、ついにCD PROJEKT REDが贈る待望の続編、通称『ウィッチャー4』(開発コードネーム: Polaris)が本格的に姿を現し始めました。
特に「The Game Awards 2024」での衝撃的な発表以来、私たちの期待を否応なく高める重要な動画がいくつか公開されています。
この記事では、現在公開されている主要な公式動画3本を追いながら、そこから見える新作の姿、ファンの反応、そして新作への期待を徹底的に解説します!
また今回はヴェセミルさんからも一言いただいていますのでぜひご参考に☺️
衝撃のデビュー!「The Witcher 4 – Official Reveal Trailer」
全ての始まりは、2024年12月の「The Game Awards 2024」で突然公開されたこのリビールトレーラーでした。わずか数分の映像でしたが、世界中のファンが歓喜と驚愕の声を上げた、濃密な内容でした。
見どころ①:主人公は「シリ」で確定か?
このトレーラーで最も注目されたのは、衝撃的なその内容です。
映像では、何者かから逃れるように、あるいは何かを追うように雪深い森を疾走する姿が描かれます。そして極めつけは、映像の最後に雪の中から拾い上げられる「狼流派」のメダリオン。

しかし、そのメダリオンを持つ人物の銀髪、そして軽やかな身のこなし…。そう、多くのファンが予想し、願った通り、主人公は「シリ」である可能性が極めて濃厚になりました。
ゲラルトの物語は『ウィッチャー3』で一つの完璧な結末を迎えました。そのゲラルトから受け継がれた(あるいは彼をしのぶ)メダリオンを手に、成長したシリが新たなサーガを紡いでいく…。
「ゲラルトの物語は終わっても、この世界にはまだいたい」と願っていたファンにとって、これ以上ない船出と言えるでしょう。
見どころ②:荒涼としながらも美しい「次世代」の世界

Unreal Engine 5で描かれることも明言されている本作。トレーラーでは、猛烈な吹雪と、そこに差し込むわずかな光が印象的な、荒涼としつつも幻想的な風景が描かれています。
これまでのシリーズの(比較的)牧歌的な風景とは一線を画す、より厳しく、リアルな世界の描写に、次世代機のパワーを感じずにはいられません。
ファンの反応
公開直後、SNSは「やはりシリだ!」「待ってた!」という歓喜の声で溢れかえりました。 筆者として最も気になるのは、シリの代名詞とも言える「時空を超える能力(ブリンク)」がゲームプレイにどう組み込まれるかです。

フン。あいつのあの力か。
お前さんたちは「新しい体験」だのと浮かれているようだが、あの力は制御できねばただの災厄だ。制御できぬまま振り回せば、まず自分が破滅する。
儂がケィア・モルヘンであいつに叩き込んだのは、まず剣の基本だ。地に足をつけ、敵を見据えること。派手に飛び回るのは、それができてからの話だ。
『想像が膨らむ』? 結構なことだ。だがな、小僧。力に振り回されるな。まず己の腕を磨くことだ。
「The Witcher 4 — Unreal Engine 5 Tech Demo」
リビールトレーラーから約半年後、「State of Unreal 2025」で公開されたのが、この技術デモ(テックデモ)です。CD PROJEKT REDの公式チャンネルから公開され、開発が順調に進んでいることを示してくれました。
見どころ①:UE5が描く「本物」の自然

この動画の主役は、間違いなく「環境」です。 風に揺れる草木の一本一本、リアルな水の流れ、岩肌の濡れた質感、そして差し込む光の表現…。これらが全てリアルタイムで描画されているという事実に、ただただ圧倒されます。
特に注目したいのは、環境のダイナミックな変化です。『ウィッチャー3』でも天候の変化はありましたが、このデモで描かれているのは、そのレベルを遥かに超えた「本物の自然」です。天候や時間経過が、探索やモンスターの生態に『ウィッチャー3』以上に大きな影響を与えることは間違いないでしょう。
見どころ②:キャラクターの圧倒的な「実在感」

デモに登場するウィッチャー(シリとは別のデモ用キャラクターの可能性あります)の装備の質感も驚異的です。使い込まれた革のシワ、金属の鈍い輝き、そして何よりマントの自然な揺れ動き。
またシリと一緒に冒険するであろう愛馬ケルピーに関しても詳細な物理エンジン処理が施されています。
物理演算が大幅に進化しており、キャラクターがその世界に「確かに存在している」という実在感が、前作とは比較になりません。
ファンの反応
このデモを見たファンの多くは、「これが次世代のウィッチャーの世界か…」と言葉を失い、同時に「自分のPCスペックで動くのか?」という嬉しい(?)悲鳴を上げました。

フン。「生活する」だと? 呑気なものだ。
お前が馬で駆けるその美しい森は、レシェンやフォグレットの狩り場でもある。我々にとって探索とは、景色を眺めることじゃない。痕跡を追い、次の戦いに備える「仕事」だ。
世界が広い分、危険も多い。ぼんやりしている暇があるなら、剣でも振っておけ。
PS5での実力は?「The Witcher 4 – UE 5.6 Tech Demo」
最後は、動画2と同時に大手ゲームメディアIGNによって報じられた、同じ技術デモの別バージョンです。こちらは「PlayStation 5で動作している」という点に焦点が当てられています。
見どころ:コンソール機での最適化への「本気度」

2つ目の動画がハイエンドPCでのデモであるのに対し、こちらは「PS5」という現行コンソール機で動作している点が最大のポイントです。
もちろん、PCの最高設定と全く同じとはいかないまでも、レイトレーシングを含む高度な描画がPS5でこれだけ滑らかに動作している様子は、CD PROJEKT REDの技術力と最適化への本気度を示しています。
『サイバーパンク2077』の発売当初、特にコンソール機での最適化に苦しんだ経験を持つ彼らにとって、今回は「Unreal Engine 5」という強力なパートナーを得て、コンソール版でも最高の体験を届けるという強い意志を感じます。
ファンの反応
「PS5でもこんなに綺麗なのか!」「これなら安心してPS5版を買える」といった、コンソールユーザーからの安堵と期待の声が多く見られました。

フン。お前さんたちが使う道具立てが『PC』だろうが『コンソール』だろうが、儂の知ったことか。
そんなものは、剣の柄の飾りが違う程度の差でしかない。大事なのは、その『素晴らしい世界』とやらで、お前さんがどれだけうまく立ち回れるかだ。
道具の性能に「期待」する前に、自分の腕を磨いておくことだな。
まとめ:『ウィッチャー4』への期待は最高潮へ

現在公開されている主要な動画3本から見えてきたのは、「シリを主人公とした新たなサーガの幕開け」と、「Unreal Engine 5による圧倒的な次世代の世界構築」という、興奮せずにはいられない2つの大きな柱です。
発売日はまだ正式に発表されておらず(2027年頃と予想されますが)、私たちはまだしばらく待つことになります。しかし、これだけの映像を見せられては、期待するなという方が無理な話です。
CD PROJEKT REDが描く、ゲラルトの伝説の「その先」。あなたは、この新たなウィッチャーの世界に何を期待しますか?


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