世界中で愛されるRPGシリーズ「ウィッチャー4」の最新作について時間がない人向けに、2025年10月現在分かっている情報を手短かにお伝えします。
本作は、シリを主人公に据えた新たな三部作の幕開けとなることが発表されており、世界中のファンがその動向に注目しています。
この記事では、現在までに判明している『ウィッチャー4』の発売日、ストーリー、ゲームプレイに関する情報を徹底的にまとめました。
発売日

現時点で『ウィッチャー4』の正式な発売日は未定ですが、早くても2027年以降になる見込みです。
CD Projekt Red(CDPR)は2024年の収益報告会で、
「2026年12月31日までにゲームがリリースされることはない」
と明言しました。CEOのミハウ・ノワコウスキ氏は、AAAタイトルの開発には通常3年を要するものの、CDPRでは平均して「約4年から5年」かかると説明しています。
本作の開発が本格的に始まったばかりであることを考慮すると、ファンはもうしばらく待つ必要がありそうです。
ワールドプレミアトレーラー
The Game Awards 2024で世界初公開されたトレーラーでは、成長したシリの姿が描かれ、ファンを熱狂させました。
トレーラーでは、シリがある村で若い女性を怪物への生贄にしようとする儀式に遭遇します。彼女は少女を救うべく怪物と対峙しますが、その後、村の伝統を破った少女が村人によって殺されてしまったことを知るという、大陸の非情さを示す衝撃的な内容でした。

巨大な多足類の怪物との戦闘シーンでは、シリが銀の剣とウィッチャーの印だけでなく、強力な雷の魔法を操る様子も確認でき、彼女の戦闘スタイルがより多彩になっていることが示唆されています。
ストーリーとキャラクター
主人公はシリに決定

ファンの間で長らく議論されてきましたが、『ウィッチャー4』の主人公はシリであることが正式に確定しました。ゲラルトが自身の三部作で伝説を築いたように、今度はシリが一人前のウィッチャーとして、新たな物語を紡いでいくことになります。
『ウィッチャー3』のエンディングには複数の分岐がありましたが、ゲラルトがシリに銀の剣を贈り、二人が共にウィッチャーの道を歩むエンディングが、今作の正史として採用される可能性が高いと見られています。
ゲラルトは登場するのか?

CDPRは以前から、ゲラルトの物語は三部作で完結したと公言しています。しかし、エグゼクティブ・プロデューサーのジョン・マメイス氏は、彼が何らかの形で再登場する可能性を否定していません。
トレーラーの最後にはゲラルトの声が収録されており、トゥーサンのブドウ園での隠居生活から、再びシリの物語に関わってくることが期待されます。
新たな三部作の幕開け
本作は単独の作品ではなく、新たな三部作の第一弾となります。CEOのアダム・キチンスキ氏は、これを「ウィッチャー・サーガの第二弾」と表現しており、CDPRが長期的な視点でシリーズを展開していく姿勢を明確にしました。
さらに、この三部作とは別に、『プロジェクト・シリウス』と『プロジェクト・カニス・マジョリス』という2つの独立したウィッチャー・プロジェクトも進行中です。
舞台は極寒の地「コヴィル」
2025年6月の「State of Unreal」ライブストリームで、新たな舞台が北方諸国の山岳地帯「コヴィル」であることが明かされました。雪と森に覆われたこの未踏の地で、新たなモンスターハントが繰り広げられます。
デモでは、コヴィルの大都市「ラン・エクセター」も紹介され、その規模は『ウィッチャー3』のノヴィグラードを遥かに凌ぐものになるかもしれません。
謎多き「リンクス(オオヤマネコ)流派」の登場

最初に公開されたティーザー画像には、雪に半ば埋もれたオオヤマネコの横顔をかたどったウィッチャーのメダリオンが描かれていました。
これまで「リンクス流派」は公式設定には存在せず、ファンの間で作られた非公式な伝承のみでしたが、CDPRのコミュニティマネージャーが「このメダリオンは、実際にオオヤマネコの形をしています」と明言。
これにより、リンクス流派の存在が公式に確定しました。この新たな流派が、猫流派とどのような関係にあるのか、その起源やメンバーについては、今後の続報が待たれます。
最新小説の要素を反映

ナラティブリーダーのフィリップ・ウェーバー氏は、最新の前日譚小説『Crossroads of Ravens』の内容を「今開発中のウィッチャー4の関連するものである」として把握していると語りました。
これは、スタジオが『ウィッチャー3』開発時に小説『嵐の季節』の要素を取り入れたのと同様に、最新の小説から得たインスピレーションを『ウィッチャー4』に組み込もうとしていることを示唆しています。
開発
Unreal Engine 5の採用

本作は、CDPR独自の「REDエンジン」に代わり、Epic Gamesの「Unreal Engine 5」で制作されます。
ゲームディレクターのジェイソン・スラマ氏は、この決定の理由として、広大なオープンワールドを構築する上での安定性と開発効率を挙げています。
ストア限定販売はなし

Epic Gamesとの技術提携が発表されたため、一部でEpic Games Store限定販売の憶測が流れましたが、CDPRは「特定のストアで限定販売する予定はない」と明確に否定しています。
おそらくパッケージ版・Steam・Epic Game Storeでそれぞれ販売されるのではと思われます。
生成AIは使用しない

CDPRの共同CEOであるミハウ・ノワコウスキ氏は、法的なIP所有権の問題などを理由に、『ウィッチャー4』および今後のプロジェクトにおいて生成AIを使用しない方針を明らかにしました。
ただし、これは現在の生成AIの現状を踏まえての発言であり、昨今の生成AIの進化のスピードを考えるとまだまだどうなるかはわからないと筆者は考えています。
生成AIを使うことで街の人達の会話がイキイキすることを想像すると使用してほしいなと思います。
「コンソール優先」のアプローチ

『サイバーパンク2077』発売時のコンソール版におけるパフォーマンス問題の教訓から、『ウィッチャー4』では「コンソール優先」の開発アプローチが採用されます。
これは、まずコンソール版で安定した60fps動作を目指し、そこからPC版のスペックを最大限に引き出す(スケールアップさせる)手法であり、PCゲーマーにとっても高品質な体験が約束されることになります。
筆者は、おそらく最優先で対象となっているコンソールはPS5ではないかと思っています。
ゲームプレイ
より多様化するキャラクタービルド

ゲームディレクターのセバスチャン・カレンバ氏は、『サイバーパンク2077』の自由な戦闘スタイルから着想を得ており、「プレイヤーが自分なりの方法で戦闘を体験できる」という教訓を『ウィッチャー4』に持ち込みたいと語っています。
これにより、キャラクタービルドの多様性が大幅に向上する可能性があります。
これに関してはキャラメイクが自由にできるようになるのではとの声も上がっており、そうなるとシリはどうなるの?といった疑問も出てくるため詳しくは次の発表待ちだと言えます。
「グウェント」の復活

グウェントファンに朗報です。『ウィッチャー3』で絶大な人気を博したカードミニゲーム「グウェント」が、本作にも再び登場することが確定した模様です。
シリの能力調整

『ウィッチャー3』でシリが使用した瞬間移動(テレポート)能力は非常に強力でしたが、ゲームバランスを考慮し、本作では弱体化されるか、あるいは削除される見込みです。
開発チームは、この能力の変化について「ゲームとゲームの間に何かが起こった」ためと示唆しており、その理由はストーリーの中で語られるとのことです。
まとめ

待望の『ウィッチャー4』は、シリを主人公とする新たな三部作の幕開けとして、壮大な物語を約束しています。発売はまだ先ですが、Unreal Engine 5による美麗なグラフィック、極寒の地「コヴィル」という新舞台、そして謎多き「リンクス流派」の登場など、期待を高める要素が次々と明らかになっています。
『サイバーパンク2077』の教訓を活かした開発アプローチや、より多様化するキャラクタービルド、そして「グウェント」の復活など、ゲームシステム面でも大きな進化が期待されます。ゲラルトの物語は一区切りを迎えましたが、彼の意志を継ぐシリの新たな冒険に、世界中のファンが固唾を飲んで見守っています。








コメント
ヘッダー画像、百歩譲ってAIに描かせてるのは仕方無いとしてせめてシリの髪色くらいはちゃんとしてほしい
攻略ブログと銘打ってるくせに原作への愛情無いんだな
シリの髪色の指摘、ありがとうございました。修正いたしました。