今回は、CD Projekt REDが開発したRPGシリーズ「ウィッチャー」1作目から3作目までのストーリーを、主要登場人物の人間関係に焦点を当ててまとめました。
原作はポーランドの作家アンドレイ・サプコフスキによるファンタジー小説『The Witcher』に基づいており、ウィッチャー3部作はゲーム独自のオリジナルストーリーとして展開されています。
そして最近次の3部作の開発が始まり、まずは「ウィッチャー4」が2027年頃に発売される予定となっています。
ウィッチャー4発売までに過去のウィッチャー3部作の登場人物のおさらいをしておきましょう。
主要登場人物の関係性
中核となる人物相関図

ゲラルト・オブ・リヴィア(主人公)
- リヴィアのゲラルトとして知られるウィッチャー
- 白髪と猫のような瞳を持つ変異者
- 物語の中心人物として、すべての人間関係の起点となる
- 女好き

イェネファー・オブ・ヴェンガーバーグ
- 強力な女魔術師
- ゲラルトの真の恋人(運命的な絆で結ばれている)
- リラとスグリの香水を愛用し、主に黒のドレスを着用

トリス・メリゴールド
- 赤髪の女魔術師
- イェネファーの親友でありながら、ゲラルトとの関係に割り込んだ複雑な立場
- ゲーム1・2作目ではゲラルトの恋人として行動

シリ
- 本名:シリラ・フィオナ・エレン・リアノン
- シントラ国の王女で、ゲラルトの「驚きの子」
- 古代エルフの血筋を引く強大な魔力の持ち主
- ゲラルトとは血縁関係はないが、父娘のような絆で結ばれている
各作品における人間関係の展開
ウィッチャー1(2007年):記憶喪失と新たな始まり

✓ ゲラルトの状況
- 物語開始時点でゲラルトは記憶喪失状態
- 過去の人間関係をほとんど覚えていない
- ケィア・モルヘン(ウィッチャーの拠点)で傷を癒している
✓ 主要な人間関係
❤️ トリス・メリゴールドとの関係
- 記憶を失ったゲラルトの治療を担当
- ゲラルトの記憶喪失につけ込み、恋人関係を築く
- イェネファーの存在を意図的に隠す

🤝 ウィッチャー仲間との絆
- ヴェセミル(師匠格の最長老ウィッチャー)
- エスケル(同期で兄弟同然の仲)
- ランベルト(年下のウィッチャー)
- ケィア・モルヘンでの冬の集まりが重要な絆の場

🤝 新たな出会い
- シャニ(若い医師、ゲラルトとの一時的な関係)
- ダンディリオン(吟遊詩人、ゲラルトの親友)
✓ 1作目の人間関係における重要な要素
- ゲラルトの記憶喪失により、既存の複雑な人間関係がリセット
- トリスがこの機会を利用してゲラルトとの関係を深める
- イェネファーは物語に登場せず、その存在は謎に包まれる
ウィッチャー2(2011年):政治的陰謀と恋愛の複雑化

✓ 記憶の回復過程
- ゲラルトの記憶が徐々に戻り始める
- 過去の人間関係の断片が明らかになる
✓ 主要な人間関係の発展
- トリスとの関係の深化
- ゲラルトの正式な恋人として行動
- 政治的陰謀に巻き込まれ、共に困難を乗り越える
- しかし、トリスが過去について隠していることをゲラルトが感じ始める
- 新キャラクターとの関係
- レートホー王(テメリア王)との複雑な関係
- ヴェルノン・ロッシュ(王室近衛隊長)との友情
- イオルヴェス(エルフの反乱軍指導者)との対立と理解
- 政治的人間関係
- 北方諸国の複雑な政治情勢に巻き込まれる
- 王や貴族との関係が物語の重要な要素
✓ 2作目での恋愛関係
- トリスとの関係が最も重要
- しかし、プレイヤーの選択により他の女性との関係も可能
- ゲラルトの過去の恋愛関係への言及が増加
ウィッチャー3(2015年):三角関係の決着と家族愛の完成

✓ 物語の中核となる人間関係
✅ ゲラルト・イェネファー・トリスの三角関係イェネファーの再登場
- 物語開始時からゲラルトがイェネファーを探している再会時は冷淡でよそよそしい態度しかし、これは彼女なりの愛情表現であることが徐々に明らかに

✅ トリスとの関係の再評価
- トリスは親友であるイェネファーとその恋人ゲラルトの情熱的な関係を羨んで、二人の不仲だった時期にゲラルトを寝とりましたゲラルトの記憶喪失期間中に恋人の座を占めていた3作目では、この過去の行動について複雑な感情を抱いている

✅ 三角関係の解決
- 三角関係を決着させず、双方に思わせぶりな態度を取り、二股状態になった場合は、メインストーリー終盤に痛烈なおしおきクエスト「3人でタンゴを」が発生してしまい、イェネファーとトリスの双方にフラれる結果になります
- プレイヤーの選択により、どちらか一人を選ぶか、両方を失うかが決まる
✅ ゲラルトとシリの疑似父娘関係シリを探す物語
- 3作目の主軸は「シリを見つけ出す」ことウィッチャー3はシリを主人公にしてもいいくらいシリのストーリーです

✅ 父娘の絆
- シリラ・フィオナ・エレン・リアノン。親しい人物からは「シリ」の愛称で呼ばれる灰金色の髪の少女。シントラ国女王”シントラの雌獅子”キャランセの孫娘
- 血のつながりはないが、運命により結ばれた父娘のような関係
- ウィッチャーであり、血の繋がらない父であるゲラルトとシリの関係が物語の核心
✅ エムヒル皇帝との複雑な関係

- ニルフガード皇帝「舞い降りる白炎」
- シリの実父(血縁上)
- ゲラルトとは対立しながらも、シリを巡って複雑な関係
人間関係の特徴と変遷
恋愛関係の複雑性

🩷 イェネファーとの関係
- ゲラルトとは恋人同士ではあるが何度もくっついたり離れたりしている
- 運命的な絆(ジンの魔法による結びつき)で結ばれている
- 高慢で気難しい性格だが、深い愛情を持っている
🩷 トリスとの関係
- より親しみやすく、ゲラルトへの愛情を素直に表現
- しかし、友人の恋人を奪ったという過去の行動が影を落とす
- 付き合いやすい女の子という感じ
家族関係の深化

🤝 ウィッチャー仲間との絆
- ヴェセミル、エスケル、ランベルトとの兄弟的な関係
- ケィア・モルヘンが「家」としての意味を持つ
- 冬の集まりでの絆の確認が重要
🤝 シリとの疑似家族関係
- 3作目で最も重要な関係性
- 親子の愛情と師弟関係の複合
- シリの成長と独立への支援
各作品における人間関係の進化
1作目:基盤の構築

- 記憶喪失により、新たな人間関係の出発点
- トリスとの恋愛関係の始まり
- ウィッチャー仲間との絆の再確認
2作目:複雑化と政治的要素

- 恋愛関係の深化と政治的陰謀の絡み合い
- より多様な人間関係の構築
- 過去の記憶回復による関係の再評価
3作目:集大成と決着

- すべての人間関係の集約と解決
- 三角関係の最終的な決着
- 父娘関係の完成形
- 新たな人生への出発点
結論
ウィッチャーシリーズ1~3作目は、主人公ゲラルトを中心とした複雑で深い人間関係の物語として構成されています。記憶喪失から始まった物語は、恋愛、友情、家族愛のすべての要素を含みながら、最終的にはゲラルトの人生における最も重要な関係性の確立に至ります。
特に3作目では、ゲラルト・イェネファー・トリスの三角関係を解消させていくという恋愛面の物語も進行しますと同時に、シリとの父娘関係が物語の中心軸となり、単なる恋愛物語を超えた家族愛の物語として完成されています。
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