来るべき「ウィッチャー4」の足音に胸を躍らせながらも、ゲラルトのいない日々をいかに過ごすか、思い悩んでいる方も多いのではないでしょうか。あの重厚な物語、息づくような世界、そして怪物退治の緊張感を、もう一度別の形で味わいたい――。
そんなあなたの渇きを癒すべく、今回は「ウィッチャー3 ワイルドハント」と通じる魅力を持つ、傑作ゲームを5本厳選してご紹介します。
単なる模倣ではない、それぞれが独自の輝きを放ちながらも、ウィッチャーの魂を感じさせてくれる作品たちです。
ウィッチャー4への期待をさらに高めるための”繋ぎ”として、あるいは新たな冒険の扉を開くきっかけとして、ぜひ手に取ってみてください。
Red Dead Redemption 2:荒野に刻む、もう一つの壮大な”物語”

無法者の壮大な叙事詩に、ゲラルトの生き様を重ねる
項目 | Red Dead Redemption 2 | The Witcher 3 |
世界観 | 19世紀末のアメリカ西部劇 | ダークファンタジー |
主人公 | 無法者のアーサー・モーガン | 怪物退治の専門家ゲラルト |
物語 | 時代の終わりと共に生きる男の物語 | 戦争と運命に翻弄される物語 |
共通の魅力 | 高密度で没入感の高いオープンワールド | 人間味あふれる重厚なストーリー |
ウィッチャー3との共通点とおすすめの理由
「Red Dead Redemption 2」は、銃と馬が支配する西部劇の世界が舞台であり、一見するとファンタジーの世界とは全く異なります。
しかし、このゲームが持つ最も強力な魅力は、ウィッチャー3の核心と深く共鳴します。それは、圧倒的な世界の作り込みと、そこに生きる人々の人間ドラマです。
ウィッチャー3のヴェレンやノヴィグラドがそうであったように、「Red Dead Redemption 2」の世界はただ広いだけではありません。
道端で助けを求める人、突如発生する強盗、野生動物の営みまで、世界の隅々で”生”が息づいています。

プレイヤーが操作する主人公アーサー・モーガンの物語は、選択を迫られ、仲間との絆や裏切りを経験し、自らの生き様を問い続けるという点で、ゲラルトの旅路と重なります。
重厚でビターな物語を愛し、キャラクターの息遣いまで感じられるような没入感を求めるなら、これ以上の作品はないでしょう。
The Elder Scrolls V: Skyrim:ファンタジー世界の”自由な冒険”

タムリエルの大地で、自分だけの伝説を紡ぐ
項目 | Skyrim | The Witcher 3 |
世界観 | 王道ハイファンタジー | ダークファンタジー |
主人公 | プレイヤーが自由に作成 | 怪物退治の専門家ゲラルト |
物語 | 伝説の”ドラゴンボーン”としての冒険 | 戦争と運命に翻弄される物語 |
共通の魅力 | 圧倒的な自由度を誇るオープンワールド | 探索の楽しさと発見の喜び |
ウィッチャー3との共通点とおすすめの理由
「Skyrim」は、ファンタジーオープンワールドRPGの金字塔として今なお多くのプレイヤーに愛されています。
ウィッチャー3がゲラルトという明確な主人公の物語を追体験するゲームであるのに対し、Skyrimはプレイヤー自身が主人公となり、自分だけの物語を創造するゲームです。

雪に覆われた山々、鬱蒼とした森、古代の遺跡が点在する広大な世界を、どこへ向かい、何をなすのもプレイヤーの自由。メインクエストを無視して内戦に身を投じたり、盗賊や暗殺者のギルドに所属したりと、その選択肢は無限に広がっています。
ウィッチャー3で未知の場所を発見し、「?」マークを一つずつ埋めていく探索の喜びに夢中になった方なら、Skyrimの自由な冒険は間違いなく心に響くはずです。
Elden Ring:”ダークファンタジー”のさらなる深淵へ

褪せ人として、困難の先にある達成感を味わう
項目 | Elden Ring | The Witcher 3 |
世界観 | 退廃的で美しいダークファンタジー | ダークファンタジー |
戦闘 | 高難易度で戦略的なアクション | 印やオイルを駆使するアクション |
物語 | 断片的に語られる謎めいた物語 | 重厚でドラマティックな物語 |
共通の魅力 | 探索しがいのあるダークな世界観 | 歯ごたえのある戦闘と強敵との死闘 |
ウィッチャー3との共通点とおすすめの理由
「Elden Ring」は、ウィッチャー3と同じく、陰鬱で美しいダークファンタジーの世界観を共有しています。しかし、その魅力は全く異なるベクトルを向いています。
親切なクエストマーカーや説明的なストーリーテリングは存在せず、プレイヤーは自らの足で世界を探索し、断片的な情報から物語を読み解いていく必要があります。

そして最大の特徴は、その歯ごたえのある戦闘です。敵の一撃が命取りになる緊張感は、ウィッチャー3の最高難易度「デスマーチ」を好んでプレイした熟練のウィッチャーたちにこそ挑戦してほしい領域です。強大なボスを何度も死にながら攻略し、ついに打ち破った時の達成感は格別です。
ウィッチャー3の戦闘システムや、怪物とのスリリングな戦いに魅了されたあなたに、新たな挑戦の場を提供してくれるでしょう。
Kingdom Come: Deliverance:魔法を排した”リアルな中世”を生きる

鍛冶屋の息子として、歴史の奔流に身を投じる
項目 | Kingdom Come: Deliverance | The Witcher 3 |
世界観 | 史実に基づく15世紀のボヘミア | ダークファンタジー |
戦闘 | リアルさを追求した剣戟 | 魔法や霊薬を駆使する戦闘 |
物語 | 平凡な青年の成長と復讐の物語 | 怪物退治の専門家の物語 |
共通の魅力 | 地に足のついたリアルな世界観 | 一人の人間の視点で描かれる重厚な物語 |
ウィッチャー3との共通点とおすすめの理由
ウィッチャーの世界から怪物や魔法といったファンタジー要素を全て取り除き、徹底的にリアリティを追求したらどうなるか?その答えが「Kingdom Come: Deliverance」です。
舞台は史実に基づいた中世ボヘミア。プレイヤーは、戦乱で家族を失った鍛冶屋の息子ヘンリーとなり、歴史の渦に巻き込まれていきます。

食事や睡眠はもちろん、装備のメンテナンスや読み書きの学習まで、生きることそのものがゲームシステムに組み込まれており、圧倒的な没入感を生み出しています。
ウィッチャー3で描かれた、戦争の泥臭さや、市井の人々の生活感といった”地に足のついた世界”側面に惹かれた方にとって、本作は唯一無二の体験となるでしょう。ファンタジーではない、もう一つの中世物語がここにあります。
Cyberpunk 2077:同じ魂が宿る、もう一つの”傑作”

ナイトシティで、伝説を刻む
項目 | Cyberpunk 2077 | The Witcher 3 |
開発 | CD PROJEKT RED | CD PROJEKT RED |
世界観 | SFサイバーパンク | ダークファンタジー |
物語 | 欲望渦巻く巨大都市でのし上がる物語 | 戦争と運命に翻弄される物語 |
共通の魅力 | プレイヤーの選択が重要となる物語 | 魅力的なキャラクターと人間ドラマ |
ウィッチャー3との共通点とおすすめの理由
ウィッチャー3を生み出した開発会社、CD PROJEKT REDが手掛けるこの作品を挙げないわけにはいきません。舞台は巨大都市ナイトシティ、時代は未来。世界観は全く異なりますが、その根底に流れる哲学は紛れもなくウィッチャーと同じです。
それは、道徳的に単純ではない選択肢、プレイヤーの決断が複雑に絡み合って変化する物語、そして忘れがたい魅力を持つキャラクターたちとの濃密な人間ドラマです。

主人公Vと伝説のロッカーボーイ、ジョニー・シルヴァーハンドとの奇妙な関係は、ゲラルトとシリの関係性を彷彿とさせる瞬間があるかもしれません。
度重なるアップデートによりゲームは円熟の域に達し、拡張パック「仮初めの自由」ではスパイ・スリラーという新たな物語体験も加わりました。
ウィッチャー3のストーリーテリングに心を奪われたのなら、開発会社の”魂”が宿るこのもう一つの傑作をプレイしない手はありません。
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