先日Unreal Engine 5を利用した『ウィッチャー4』の「テックデモ」が発表されました。今回は、『ウィッチャー3』をプレイしたファンなら誰もが興奮するであろう7つの驚きの進化を解説していきます。
これを読めば、『ウィッチャー4』がどれだけ凄いゲームになるのか、期待で胸が膨らむこと間違いなしです!
1. 主人公はあの「シリ」!熟練のウィッチャーとして新たな冒険へ

まず最大の注目ポイントは、もうご存じだと思いますが今作の主人公がシリであることです!
『ウィッチャー3』ではゲラルトと共に戦い、その運命を見届けましたが、『ウィッチャー4』では彼女が「完全にウィッチャーとして確立された、熟練のハンター」として描かれます。
あの〈古き血脈の子〉が、どんな戦いを見せてくれるのか、今から楽しみでなりません。

舞台となるのは、北方諸国のひとつ「コヴィア」。緑豊かな森や丘が広がる美しい土地ですが、トレーラーではマンティコアに襲われた荷馬車の残骸が登場するなど、『ウィッチャー』らしい危険な雰囲気が漂っています。
物語の拠点となりそうな港町「ヴァルドレス」や、コヴィアの冬の首都「ラン・イグジット」も登場し、新たな世界での冒険に期待が膨らみます。
2. 驚異の映像美!『ウィッチャー3』の絶景がさらに進化
『ウィッチャー3』のトゥサンの夕日や、スケリッジの雄大な自然に感動した方も多いでしょう。『ウィッチャー4』では、その映像表現が異次元のレベルへと進化します。
「Unreal Engine 5」で開発

『ウィッチャー4』は、最新鋭のゲーム開発ツール「Unreal Engine 5」で作られています。これは、写真と見間違えるほどリアルな映像を作り出せる魔法の箱のようなもの。
CD PROJEKT REDは、このツールの開発元とがっちりタッグを組み、オープンワールドゲームの限界を押し上げようとしています。
PS5で「レイトレ有効・60fps」の衝撃

テックデモでは、なんとPlayStation 5の通常モデルで、光の反射や影を本物そっくりに計算する「レイトレーシング」をオンにしたまま、映像がカクつかない「60fps」で動作したことが披露されました。
これは驚異的なことです。『ウィッチャー3』の次世代機版でもパフォーマンスモード(60fps)ではレイトレーシングがオフになることを考えると、その技術的進化は計り知れません。まだ開発段階でこれほどのクオリティですから、完成版がどうなるのかホントに楽しみです。
3. 世界が「生きている」。プレイヤーの行動で変化する世界へ
『ウィッチャー4』の世界は、ただ美しいだけの背景ではありません。プレイヤーの行動にリアルタイムで反応する、まさに「生きている世界」として設計されています。
クエストは一筋縄ではいかない

港町ヴァルドレスは、噂話や怪しげな人物であふれており、ここを拠点に物語が広がっていくようです。単なる「怪物退治」で終わらないのがウィッチャーのクエスト。
『ウィッチャー3』の「血まみれ男爵」のように、一つの依頼の裏に密輸や政治的な陰謀が隠されている、道徳的な選択を迫られる深い物語が待っていることでしょう。
賢すぎる街の人々

街のNPC(人々)の動きが、驚くほど進化します。プレイヤーの行動に一人一人が賢く反応し、その反応が周りの人々にも連鎖していくとのこと。
例えば、街中で剣を抜けば、人々がパニックになって逃げ惑う様子が、『ウィッチャー3』のノヴィグラドの雑踏以上にリアルに描かれるはずです。
デモでは、なんと300人以上の人々が画面内で同時に、それぞれ別の動きをしながら、カクつくことなく表示されていました。これは、街の臨場感を決定的に変える進化です。
4. 森の表現が革命的!葉っぱの一枚一枚まで本物に

『ウィッチャー』の魅力の一つである、雄大な自然。これも革命的な進化を遂げます。
新しい「Nanite Foliage System」という技術により、森の木々や草、松の葉一本一本までが完全な3Dで描画されます。
『ウィッチャー3』でも十分に美しかったですが、これまでは遠くの木々を簡略化して表示するなどの工夫が必要でした。『ウィッチャー4』ではその必要がなくなり、どこを見ても超高密度のリアルな森が広がり、光の当たり方や影の落ち方も現実そのものに。森を歩くだけで感動的な体験になることは間違いありません。
5. あの「ポップイン」が遂に解消!ストレスフリーな冒険へ

『ウィッチャー3』をプレイしていて、遠くの建物やキャラクターが急に「ポンッ」と現れる「ポップイン」現象が気になったことはありませんか?
『ウィッチャー4』では、世界のデータを読み込むシステムが大幅に改善され、この問題が解消されます。デモでは、高速で移動しても読み込みが追いつかない場面は一切なく、どこまでも続く世界へシームレスに没入できることが示されました。
これにより、冒険への集中が途切れることはなくなるでしょう。
6. シリの愛馬「ケルピー」はローチを超えるか?驚異の乗馬システム

ゲラルトの愛馬「ローチ」は、時に面白い挙動で私たちを和ませてくれましたが、『ウィッチャー4』の乗馬はとにかくリアルです。
シリの愛馬は「ケルピー」と名付けられています。そして、新技術「マルチキャラクターモーションマッチング」により、シリはどんな角度やスピードからでも、信じられないほどスムーズかつ自然な動きでケルピーに騎乗できます。

さらに、馬の筋肉の動きまでリアルに再現されるとのこと。フレームレートが落ちることなく、これほどリアルな乗馬が体験できるのは、まさに次世代のクオリティと言えるでしょう。
7. 新たな脅威「マンティコア」登場

シネマティックトレーラーでは、新たな怪物として「マンティコア」が登場しました。ライオンの体にサソリの尾を持つこの恐ろしい怪物が、荷馬車を襲い乗組員を惨殺するシーンは、ウィッチャー稼業の過酷さを改めて思い起こさせます。
熟練のウィッチャーとなったシリが、どのように立ち向かうのか、戦闘システムへの期待も高まります。
まとめ:『ウィッチャー4』は、シリーズの新たな伝説の幕開けとなる

今回判明した情報だけでも、『ウィッチャー4』がグラフィックの美麗さ、物語の奥深さ、住民の反応のリアルさ、そして技術のあらゆる面で、私たちが愛した『ウィッチャー3』を遥かに超える、野心的な作品になることが伝わってきます。
発売時期や対応プラットフォームはまだ発表されていませんが、PS5・Xbox・PC版はほぼ確実に発売されるでしょう。
これだけの進化を遂げたウィッチャーの世界に再び浸れる日を、心して待ちましょう。今後の続報から目が離せません!
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