2026年末以降の発売が予定され、世界中のファンが待望するCD Projekt REDの最新作『ウィッチャー4』。ゲラルトに代わりシリが主人公になることが示唆されるなど、期待が高まる中、開発チームに関する非常にエキサイティングなニュースが飛び込んできました。
『キングダムカム:デリバランス2』(KCD2)の開発スタジオWarhorseで重要な役割を担ったKarel Kolmann氏が、シニアクエストデザイナーとして『ウィッチャー4』チームに加わったのです。
このニュースは、ファンにとって何を意味するのでしょうか? ウィッチャーシリーズ(特に3)を象徴する「神クエストシステム」のDNAに、どのような新たな化学反応が起きるのか、詳しく見ていきましょう。
新たに加わった才能、Karel Kolmann(カレル・コールマン)とは?

今回CD Projektに加わったコールマン氏は、Warhorseスタジオに8年間在籍し、ライター、スクリプター、シニアゲームデザイナーとして活躍してきた人物です。
特に注目すべきは、彼があの『キングダムカム:デリバランス2』において、「ハードコアモード」のリードゲームプレイデザイナーを務めた経歴です。
なぜ『キングダムカム』の才能が注目されるのか?

『キングダムカム:デリバランス』シリーズは、魔法やドラゴンが存在しない、徹底的にリアルな中世ボヘミアを舞台にしたRPGです。その最大の特徴は、「イマーシブシム(没入型シミュレーション)」と評されるほどの圧倒的な没入感と、自由度の高いクエストデザインにあります。
ファンの間でも、KCDシリーズのクエストは高く評価されています。

KCD、特にKCD2には本当に素晴らしいクエストがいくつかある。これがウィッチャー4にうまく反映されるのなら素晴らしいね!

CDPRはKCDの『クエスト間のオープンワールドの感覚』に触発されたと言っていた。もし彼らがその部分を改善し、ゲームをよりサンドボックス的に、移動をより有機的で驚きのあるものにできるなら、それだけでも素晴らしいことだよ!
このように、KCDシリーズは「リアルな世界での生活感」や「プレイヤーの行動が有機的に世界に影響を与える」デザインで、熱狂的な支持を得ています。コールマン氏は、まさにその中心で活躍した才能なのです。

『ウィッチャー4』への期待:二つの「神クエスト」DNAの融合
ご存知の通り、『ウィッチャー3 ワイルドハント』は、その重厚なストーリーテリングと、サイドクエストとは思えないほどの作り込みで「RPGデザインにおける“面白いクエストだけ”のジャンル定義した例」とまで言われました。

単なるお使いクエストではなくバックストーリーがあり推理ゲームを思わせるようなクエストであったり、人間味あふれるクエストだったり、今思い出してもワクワクした思い出ばかりです。
では、すでに最高峰にあるウィッチャーシリーズのクエストデザインに、KCD2のDNAを持つコールマン氏が加わることで、何が起きるのでしょうか?
私は、『ウィッチャーシリーズ』の持つ圧倒的な「物語性」と、KCD2の持つ「没入感」が融合するのではないかと期待しています。

例えば、シリの新しい冒険では、従来のような「マーカーを追いかける」クエストだけでなく、KCD2のようにNPCの生活リズムを読み、情報を集め、プレイヤー自身の選択と行動で道を切り開いていくような、よりリアルで自由度の高いクエストが増えるかもしれません。
また、コールマン氏が設計した「ハードコアモード」の経験は、『ウィッチャー4』の難易度設定や、よりリアリティを求めるプレイヤー向けのモードにも活かされる可能性があります。
ファンの反応は? 期待と一抹の寂しさ
このニュースに対するファンの反応は、期待に満ちています。

(ウィッチャーとKCDの)両スタジオのアイデアがミックスされればエキサイティングじゃよ。
一方で、KCDシリーズのファンからは、優秀な人材が去ってしまうことへの寂しさも聞かれます。

KCD2/Warhorseのファンにとっては、とても悲しいニュースだ。次のゲームでもチームには一緒にいてほしかった気もするがな。

それがこの業界の性質なのよ。わかるわよね?あなたなら
このように、才能の流動性が新たな傑作を生む土壌であると受け入れる声も見られました。
まとめ:シリの新たな冒険は、まだ進化を続ける

『ウィッチャー4』の発売はまだ数年先ですが、CD Projekt REDが『ウィッチャー3』の成功に甘んじることなく、世界中から最高の才能を集め、シリの新たな物語を最高のものにしようとしている意志が伝わってきます。
『ウィッチャー3』と『キングダムカム:デリバランス2』という、現代RPGのクエストデザインを牽引してきた二つの才能が融合することで生まれる『ウィッチャー4』。シリが織りなす新たな冒険が、私たちの想像を遥かに超える体験になることを、心から期待して待ちましょう。


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