『ウィッチャー4でシリがウィッチャーになる秘訣は、新しいメダリオンにある。』
当たり前のように聞こえますが、彼女が一人前のウィッチャーになるためのハードルを乗り越えるポイントはここにあるといえるでしょう。
シリはウィッチャー4で当然、ウィッチャーとして活躍する
シリは、The Witcher 4 の主人公になることはすでに正式に発表済みです。ゲラルトは『ウィッチャー3 ワイルドハント』のDLC「血塗られた美酒」で鋼鉄と銀の剣を手放していました(引退していました)が、分岐エンディングの中には、物語が終わった直後にシリを弟子として訓練したエンディングシーンがありました。

またウィッチャー3のプロローグでも、ゲラルトはケア・モルヘンでシリに訓練を続けていました。ゲームの中でシリが自分の跡を継ぐことを望んでいるだけでなく、サプコフスキーの原作でも、ウィッチャーになることがシリの野望であることは明らかです。
また、ウィッチャーをプレイしてきた私達も、ウィッチャーの続編が出る場合はシリが主人公として、ウィッチャーとして活躍する時が来ることに関してはいずれあり得ることだと考えてきたはずです。
にも関わらず、『ウィッチャー4』の予告編の初公開時には、主人公「シリ」という人選にちょっとした賛否両論がありました。シリがウィッチャーになることに対して問題視する声があったのです。なぜそのような声が上がったのでしょうか。
シリがウィッチャーとして認められない可能性
実は、ウィッチャーと言う物語の中では男性しかウィッチャーになれないとされているのです。「草の試練」を生き延びられるのは少年だけだからです。シリには時間と空間を曲げる力があっても、理論的には、トレーラーで見られるようなウィッチャーとしての動物的な目や兆候を持つべきではないということです。

しかし、CD Projekt Redは、ハードルを乗り越えるためにシリがウィッチャーになる方法をすでに解決していると話しています。
シリがウィッチャーになれることを裏付ける解決策
その解決策が、冒頭に話したメダリオンです。メダリオンは彼女がウィッチャーであることの象徴です。以前シリがつけていたのは「猫流派」のメダリオンでしたがウィッチャー4でシリが首から下げているメダリオンは 「オオヤマネコ流派」でした。
「オオヤマネコ流派 」は正史の流派ではありませんが、ファンフィクションではウィッチャー4より前に作成されました。話が進む限り、「オオヤマネコ流派 」は、ランバート、キーラ・メッツ、および旧「猫流派」の他の数人のメンバーによって設立されました。実は「オオヤマネコ流派 」は、ランバートとキーラによって大幅な改革が行われ、「猫流派」がブランド変更されただけです。

これが何を意味するかというと、彼女はすでに「猫流派」のメダリオンを身に着けていて、ランバートにも面識もあります。さらに、ゲラルトが引退し、ヴェセミルの死後、「狼流派」がほぼ放棄された中で、彼女は、完全にウィッチャーになるために「オオヤマネコ流派」を探したのかもしれません。「マンティコア流派」の研究により、女性を「草の試練」を成功に導くことができるようになり、「オオヤマネコ流派」は女性がウィッチャーになることを許した2番目の学校であったため、この説明は女性がウィッチャーにはなれないというハードルを乗り越えるのにも役立ちます。
上記より、シリがウィッチャーになるまでの道のりが矛盾なく、自然な形で説明がつくことが理解できます。CD Projekt Redがこのファンフィクションを丸ごと使うわけではないかもしれませんが、「オオヤマネコ流派」の外観からも、インスピレーションを得ていることは明らかです。
ウィッチャー4でのシリのウィッチャーとしての立ち位置
いずれにせよ、ウィッチャー4はシリのウィッチャーとしての旅の始まりであるため、彼女が怪物退治のすべての技術を極めた状態から物語が始まる可能性は低いと言えるでしょう。
さらに、「マンティコア流派」が由来するのと同じファンフィクションでは、2度目の「Conjunction of the Spheres」(ウィッチャー3の最後にあるものよりもはるかに大きい)が描かれており、世界の豊富なモンスターを倒すためにたくさんの新しいウィッチャーが必要になります。
したがって、シリのような新しい女性ウィッチャーがただ無理矢理登場させられるのではなく、ウィッチャーの世界が直面する新たな問題に対する自然な解決策として描かれるのも納得がいきます。
ゲーム「ウィッチャー」自体も原作からみればファンフィクション
ゲームとしての「ウィッチャー」それ自体がファンフィクションに過ぎませんが、非常に優れたファンフィクションです。
さらには、原作に対する多大な敬意を示しています。ですから、CD Projekt Redがシリをウィッチャーにするために伝承を完全に捨てることを恐れているなら、その心配はは無用だといえるでしょう。
個人的には、もし私がシリの立場だったら、「草の試練」の苦痛をわざわざ経験するより、自分の持つ素晴らしい時空を操る力をそのまま使い続ける方を選びますね。
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