先日報じられた『ウィッチャー3』新DLCのリーク情報は、瞬く間に世界中のファンの間で議論を巻き起こしました。
特に注目すべきは、その舞台が北方の極寒の地ではなく、東方の「ゼリカニア」であるという点です。
本記事では、この謎多き「黄金の国:ゼリカニア」について現在判明している設定を整理しつつ、国内外のコミュニティでの反応や、筆者独自の予測を交えて解説します。
ゼリカニアとはどのような土地か?
ゼリカニア(Zerrikania)は、原作小説やゲーム内でも度々名前が登場するものの、詳細がほとんど描かれてこなかった地域です。既存の情報を整理すると、以下のような特徴が浮かび上がります。
🐉ドラゴン崇拝と女戦士の国

最も有名な設定は「ドラゴンの崇拝」です。ゼリカニアの人々は伝説の黄金竜「ゼルリカンターメント」を信仰しており、ドラゴンに関連する強力な錬金術や武具が存在します。
また、小説『運命の剣』に登場した「ボーチ・スリー・ジャックダウズ」の護衛、ヴェーアとテアのように、熟練した女性戦士(タトゥーを施し、サーベルを操る)の出身地としても知られています。
🌵砂漠と錬金術

報道では「Duneのような砂漠」と形容されましたが、地理的には広大な砂漠地帯とステップ気候が広がっているとされています。
ゲーム内アイテム「ゼリカニアの太陽(爆薬)」や「錬金術のレシピ」の多くがこの地由来であることから、北方諸国とは全く異なる、高度で攻撃的な錬金術文化が根付いていることが予想されます。
海外の記事でよくみられる『Dune』とは、フランク・ハーバートによるSF小説の金字塔であり、近年ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督によって映画化(邦題:『デューン 砂の惑星』)された作品です。
物語の舞台となる惑星アラキスは、地表のすべてが砂に覆われた過酷な世界。水が生命よりも重い価値を持ち、砂の中にはすべてを飲み込む巨大生物「サンドワーム」が潜んでいます。 「ゼリカニアがDuneのようだ」という表現は、単に砂漠であることを指すだけではありません。
- 一歩足を踏み外せば死に直結する緊張感
- 巨大な怪物とのスケールの大きな遭遇
- 資源(水や錬金術素材)をめぐる過酷なサバイバル
これらがゲームプレイに組み込まれる可能性を、ファンはこの一語から読み取っているのです。
ファンの反応:期待と不安の交錯
この大胆な舞台設定に対し、RedditやSNS上のウィッチャーコミュニティでは様々な反応が見られます。
ポジティブな意見:『血塗られた美酒』の再来なるか

多くのファンが期待しているのは、拡張パック第二弾『血塗られた美酒』で見せたような「鮮やかな色彩の変化」です。
陰鬱で湿ったヴェレンやノヴィグラドとは対照的に、トゥサンが明るい童話のような世界だったように、ゼリカニアの灼熱の砂漠とエキゾチックな建築は、プレイヤーに新鮮な視覚体験をもたらすでしょう。
「10年遊んだゲームに、全く新しい風景が加わるのは歓迎だ」という声が多く挙がっています。
ネガティブな意見・懸念:ウィッチャーらしさの喪失?

一方で一部の熱狂的なウィッチャーマニアの間では、「ウィッチャーシリーズ特有の、東欧的な泥臭さや暗さが薄れるのではないか」という懸念もあります。
また、開発リソースに関する現実的な指摘も無視できません。
「2026年発売ということは、現在開発中のウィッチャー4に影響しないのか?」
「ウィッチャー4のための実験台にされるだけではないか」
といった、クオリティ維持に対する不安の声も根強く存在します。
ただ、後者の心配に関しては今のところ問題はなさそうです。というのもこのウィッチャー3の新DLCの開発とウィッチャー4の開発は開発エンジンも違えば、開発しているスタジオも別々なのです。
※詳しくは下記ブログ記事をチェック↓
筆者の予測:W4への技術と物語の実験場
ここからは、一人のファンとしての予測になります。なぜCDPRは今、あえて未開の地ゼリカニアを選んだのでしょうか。
予測1:新しい移動システムや天候の導入

広大な砂漠を舞台にするならば、従来の「ローチ(馬)」だけでは移動が単調になる可能性があります。
砂漠特有の環境ギミック(流砂や砂嵐)や、それを乗り越えるための新しい移動手段、あるいは『Dune』のような過酷なサバイバル要素が試験的に導入されるかもしれません。
予測2:戦闘スタイルの刷新

ゼリカニアはマンティコア流派の故郷であり、彼らは「盾」を使うことで知られています。
これまでゲラルトの戦闘は剣と印が主体でしたが、新DLCではシリ(あるいはゲラルト)が、サーベル曲や盾、あるいは現地の独特な爆薬を用いた、全く新しい戦闘スタイルを習得する可能性があります。
これは、次作ウィッチャー4での戦闘システムのプロトタイプとなるでしょう。
予測3:シリの物語の「空白」を埋める

最も重要なのはストーリーです。もし舞台がゼリカニアで、主人公がシリならば、これは単なるサイドストーリーではありません。
「なぜシリがウィッチャーのメダルを持っているのか」
「なぜ変異したのか」
この謎を解く鍵は、女性への変異を成功させたというゼリカニアの秘術にしかありません。このDLCは、シリが「守られる姫」から「真の怪物狩り」へと覚醒する、痛みを伴う通過儀礼の物語になるはずです。
まとめ
ゼリカニアへの旅は、私たちプレイヤーにとっても、開発チームにとっても、次なる時代(ウィッチャー4)へ進むための必要なステップなのかもしれません。
砂漠の熱風が、ウィッチャーの世界にどのような新しい風を吹き込むのか。続報を待ちつつ、今は装備の手入れをしておきましょう。




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