ウィッチャー4の主人公として正式に発表されたシリラ・フィオナ・エレン・リアノン(Cirilla Fiona Elen Riannon)、通称シリ(Ciri)。
ゲラルトの養女として『ウィッチャー3: ワイルドハント』で重要な役割を果たした彼女が、新たにウィッチャー4の主人公として登場します。
生い立ちと血統
王族としての出生

シリは1252年または1253年に生まれ、シントラ王国の唯一の王女として誕生しました。彼女の両親はパヴェッタ王女と当時「ダニー」という偽名を使っていたエムヒル・ヴァル・エムレイス皇帝で、祖母はカランテ女王という高貴な血筋を持っています。
驚異の法則による運命

ゲラルトがダニーの呪いを解いた際、報酬として「驚異の法則」を発動し、その時パヴェッタが妊娠していたシリが運命的にゲラルトと結ばれることになりました。
この「驚異の法則」により、シリが生まれる前からゲラルトと運命で結ばれており、後にゲラルトが王女の保護者となる運命が決まっていました。
能力と訓練
ウィッチャーとしての訓練

シリは若い頃にゲラルトの弟子としてウィッチャー訓練を受けました。このウィッチャー訓練と魔法能力の組み合わせにより、彼女は世界で最も強力な個人の一人となっています。養父ゲラルトのように剣術に長け、魔物と戦うための薬剤調合にも熟練し、養母イェネファーと同様に魔法にも長けています。
特殊な魔法の力

シリは通常のウィッチャーとは異なり、生まれながらにして強力な魔法の才能を持っています。彼女の持つ古き血脈(Elder Blood)は、時空を操る能力をもたらし、異次元への移動や未来視などの特殊能力を可能にします。
ゲラルトとの関係

父娘の絆
ゲラルトはシリの養父となり、二人の間には血の繋がりを超えた深い絆が形成されました。ゲラルトは彼女を娘として愛し、彼女の成長と安全のために全力を尽くしてきました。
師弟関係
ゲラルトはシリにウィッチャーの技術を教え、剣術、魔物に関する知識、戦闘技術などを伝授しました。しかし、彼女が正式なウィッチャーの変異を受けていないにも関わらず、その能力はゲラルトに匹敵するほどに成長しています。
イェネファーとの関係

母娘の絆の形成
当初は上手くいかなかった二人の関係でしたが、後に母娘のような絆を築きました。イェネファーはシリに魔法とカオスの制御方法を最初に教えました。イェネファーはエレンダーでシリを教え、見守る間、シリにとって母親のような存在となりました。
魔法の師としての役割
イェネファーはシリの魔法の師として重要な役割を果たし、彼女の持つ強大な力をコントロールする方法を教えました。この指導により、シリは自身の能力を適切に使いこなせるようになりました。
ウィッチャー3での活躍

物語の中心人物
シリはウィッチャー3の主要キャラクターで、ゲラルトの主要な焦点であり、ゲームの主要勢力全ての関心の的でした。人々は彼女に取り憑かれ、自分たちの利益のために常に彼女を求めていました。
ワイルドハントとの戦い
イェネファーがワイルドハントに捕らえられた際、ゲラルトは彼らを追跡し、自分の命とイェネファーの命を取引しました。イェネファーは解放され、ゲラルトはワイルドハントと共に行動することになりました。シリの魔法の力は、このような危機的状況で重要な役割を果たしました。
ウィッチャー4での展望

新たなサーガの主人公
CD Projektの開発者によると、シリが主人公として選ばれたのは「非常に自然で論理的な選択」でした。ウィッチャー4のトレーラーでは、より年を重ね、経験を積んだシリが登場し、完全に一人前のモンスター・ハンターとして描かれています。
彼女は伝統的な二本の剣を使い、霊薬を飲み、新しい呪文も使用しています。
技術的進歩
ウィッチャー4はUnreal Engine 5で開発され、シリがプレイヤーキャラクターとして森の魔物を退治し、村人たちに「森に神はいない」と告げる場面が示されています。プレイヤーはシリを操作し、徒歩で世界を探索したり、愛馬ケルピーを召喚したりできます。
まとめ

シリは王族としての高貴な血筋、ウィッチャーとしての戦闘技術、そして古き血脈による特殊な魔法能力を併せ持つ、まさにウィッチャー・サーガの新たな主人公にふさわしいキャラクターです。ゲラルトとイェネファーという二人の偉大な人物に育てられ、彼らの技術と知識を受け継いだ彼女が、新たな冒険でどのような活躍を見せるのか、ファンの期待は高まるばかりです。
シリはウィッチャーの伝承に深い結びつきを持ち、サーガの真の主人公であり、まだ完全には明かされていない力を持っています。ウィッチャー4では、この力がどのように発揮されるのか、そして彼女がどのような新たな脅威と対峙するのかが注目されます。
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