ふん、新しい時代のウィッチャーの砦か。ワルシャワという人間の巣のど真ん中に、新たなケィア・モルヘンを建てようとはな。隔世の感がある。
かつて我らの砦が、人間の無知と憎悪によって炎に包まれたことを思えば、これは大胆不敵な賭けか、あるいは時代が変わった証なのかもしれん。

CD PROJEKT REDと名乗る一団が、来るべき「ウィッチャー4」の物語を紡ぐ者たちのために、新たな拠点を構えたという。
俺が知っている砦は、崩れかけた石と、隙間風、そして血と汗の匂いが染みついた場所だった。だが、この新しい「砦」は違うらしい。
新しき狼流派の砦、その実態
映像で見たが、驚いたことに壁は木で覆われ、各階には誰もが風に当たれるバルコニーまであるそうだ。まるでエルフの建築だな。
壁にはポーランド最大の「緑の壁」なるものをこしらえ、自然との繋がりを忘れないという意思表示らしい。俺たちの古い砦が、厳しい自然の中に孤立していたのとは対照的だ。

中も奇妙な作りだ。柱がなく、広々とした空間になっている。いつでも訓練の配置を変えられるということか。
階層の真ん中には階段と台所を設え、若い衆が顔を突き合わせ、言葉を交わす機会を増やしたという。
かつて我らの間で秘密と腐敗が生まれたことを思えば、賢明な作りかもしれん。風通しが良いのは、建物だけでなく、組織にとっても良いことだ。

古き教えと新しき錬金術
この砦には、俺たちの時代にはなかった「錬金術」が息づいている。
🛡️熱の再利用
サーバとかいう機械が発する熱で湯を沸かすそうだ。無駄を出さん、というのはウィッチャーの基本だな。感心なことだ。

🛡️静寂の仕事場
建物は完全に防音で、集中を妨げるものは何もない。変異誘発剤の調合には、それくらいの静けさが必要だろう。

🛡️映写室
200席以上あるという「シネマ」…巨大な幻視装置か。怪物との戦いを研究したり、戦術を練ったりするにはうってつけだろう。俺たちの時代にも欲しかったもんだ。

🛡️受け継がれる遺志
各階には、ウィッチャーの物語に登場する人物の名が付けられているという。ゲラルトや…他の者たちの名もあるやもしれん。過去を忘れず、その上で未来を築こうという気概は評価してやらんとな。

彼らは「我々と共に築こう」と呼びかけている。かつてウィッチャーになるには、過酷な試練を乗り越えるか、「驚きの法」のような気まぐれな運命に身を委ねるしかなかった。だが今は違う。門戸は開かれ、才能ある者たちを広く求めている。
この新しい砦が、第二のケィア・モルヘンとなるのか、それとも全く新しい伝説の始まりとなるのか。…まあ、せいぜい見物させてもらうさ。道は示された。あとは、この道を歩む者たちの覚悟次第だ。


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